犬は体の痛みや不調を、言葉にして訴える事ができません。
健康管理や病気を事前に予防する意味でも、
日頃からケアを怠らないように心掛けましょう。
飼主は手入れを通して、犬の異常や変化に一早く気付き、
適切な処置を施して下さい。

手入れの基本はグルーミングにある、
と言っても過言ではありません。

グルーミングは血行を良くして新陳代謝を高め、
毛並みを整え、体に付いた寄生虫やゴミを取り除くだけでなく、
コミュニケーションやスキンシップにも大いに役立ちます。
グルーミングは生後2ヶ月頃から始めると良いでしょう。
それ以前にグルーミングを行う場合には、 皮膚を傷つけないように
豚毛などのやわらかいブラシを使用すると良いでしょう。

犬種や個体にあった適切なブラシを選んで、
肌を傷つけないように行ないます。
グルーミングは飼主との信頼関係を深め、
主従関係を築く為にも欠かせません。

滑毛種(パグなどの柔らかく短い毛を持つ犬種)
 1 毛の流れに逆らって逆方向にブラッシングし、汚れを落とす。

 2 毛の流れに沿ってブラッシングし、毛並みを整える。

短毛種
 1 毛の流れ沿ってかるくブラッシング。

 2 同じ部分を、今度は逆方向にブラッシングし汚れを落とす。

 3 最後に初めと同じく毛の流れに沿ってブラッシングし、毛並みを整える。

長毛種
 1 表面の毛並みを分けて、流れに沿って内側の毛をブラッシング。

 2 毛がもつれ、毛玉ができている部分を手でほぐしてブラッシング。  
   決して無理に引っ張ったりせず、ほぐれない時は
   皮膚を傷つけないように注意をしながらハサミでカット。

 3 粗めのクシで毛の流れに沿って下側の毛からとかす。

 4 最後に同じように目の細かいクシで仕上げ、毛並みを整える。

グルーミング同様、シャンプーは被毛の状態を清潔に保つだけでなく、
皮膚の健康維持にも欠かせません。
体の汚れ具合は、運動量や犬種により個体差があり、
あまり頻繁にシャンプーをすると、脂肪分が失われ、
皮膚に負担をかけてしまう事もあるので、注意が必要です。
一概には言えませんが、室内犬の場合は月に1回くらいで十分でしょう。
尚、体調を崩している時や、冬場のシャンプーには注意が必要です。

シャンプーの仕方
 1 シャンプー前にはグルーミングで、毛並みを整えておきましょう。

 2 温めのお湯(35〜38度前後)で体をぬらします。
   顔から遠い部分から徐々に濡らしていき、慣らしていきましょう。

 3 適量のシャンプーを泡立て、顔から遠い部分から始めて下さい。
   毛の流れに逆らって皮膚をマッサージするように、体の汚れを落とします。
   胴体から足先へと洗っていきます。長毛種は毛が絡まないように注意しょう。 
   肉球、しっぽ、お尻や陰部も、ていねいに指先で洗います。
   耳を洗う時には、折りたたむようにして、中に水が入らないようにします。
   目や鼻も、水が入らないように慎重に洗いましょう。
   顔をはスポンジや指先で、目や口の周りも汚れやすいので丁寧に洗います。

 4 すすぎの時は耳や目、鼻に水が入らないように注意しながら、
   高い部分から順に洗い流しましょう。 
   すすぎ残しがないようにし、終わったらリンスを被毛になじませます。 
   最後に軽くすすいで仕上がりです。

タオルで拭く
 ドライヤーで乾かす前に、必ずタオルで水分を拭き取ります。
 拭き取る際には、大きめのタオルで全身を包み込むようにします。 
 少しでも濡れていると、犬は自分で体をブルブル震わせ水気を飛ばします。
 
ドライヤーをかける
 乾かすのは、腹部から始めると良いでしょう。 
 腹部が冷えると、風邪や下痢の原因になりかねません。
 毛の根元は乾きにくいので、入念にドライヤーをかけましょう。
 その際、1ケ所に温風を当て続けると、やけどをしてしまう事もあるので注意が必要です。
 目や鼻などには、温風を直接当てないように注意しましょう。
 耳等の乾きにくい場所は、ガーゼやタオルで拭いてあげてください。

目やにや目の周りが汚れていれば、
ガーゼやウェットティッシュで拭きとりましょう。
そのまま放置しておくと、目の周りの毛が赤く変色する場合もあります。
長毛種の場合は、角膜を傷つける恐れがあり、
目に毛が入らないように手入れしましょう。

目の病気は、目だけでは無く全身的な病気の可能性もあるので、
症状がひどい場合には獣医師にご相談ください。

耳は常に清潔に保ちましょう。
耳あかや悪臭、炎症を起こしていないか、日々観察してください。
月に1回〜2回は、耳掃除用のローションを脱脂綿やガーゼに含ませるなどして、
入念に手入れをおこなってください。
垂れ耳の犬は、湿気がこもり分泌物も溜まりやすいので、
外耳炎の発症に注意が必要です。耳の汚れがひどかったり、
爛れが見られる場合には獣医師にご相談ください。

食事の管理が適切に行なわれていれば、
犬は虫歯になる事はまずありません。
ただし、歯に付着した食べかすは、口臭や歯石の原因となります。
子犬の時から、歯肉マッサージや歯磨きを習慣づけましょう。

運動量の少ない室内犬の場合、放っておくと爪はどんどん伸びていきます。
爪先が曲がってきたり、肉球に食い込んだりして、
歩行困難な状態にもなりますので、少なくとも、
月に1〜2回の手入れは怠らないようにしましょう。

犬の爪には血管や神経が通っており、傷つけないように先端のみを切ります。
切った後は、ヤスリ等で先端を滑らかに仕上げてください。
慣れるまでは、血管部の位置を確認しながら、少しづつ切りましょう。
爪の色が濃く血管が確認できない場合には、
注意をしながら慎重に行なってください。
深爪をしてしまった場合には、慌てずに根元を圧迫して止血してください。
肛門の周りの毛は、短く清潔に保つようにしてください。
汚れている場合には、濡れタオル等で拭き取り、
更に乾いたタオルで乾かします。
又、おしりを地面に擦り付けるしぐさは、
肛門嚢が詰まっているサインですので、
肛門の両側を摘むようにして絞り出しましょう。


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