一月に入り、めっきり厳しく寒い日が多くなってきました。外出する機会も極端に減り、一日中暖房の効いた室内で、まったりと過ごしているワンコ達も多いはず。冬は外に出る機会が少ないから安心、と考えているかも知れませんが、油断は禁物! 健康で厳しい冬を快適に乗り切る為にも、是非「知っていておきたい冬の病気」について纏めてみました。

冬の病気は、一般的に夏の病気よりも発見しにくく、特に『泌尿器系の疾患』、『関節などの疾患』、『心臓・循環器系の疾患』、『伝染症の疾患』、『呼吸器系の疾患』などの病気を発症しやすいと言われてます。

今回は、そんな冬の病気の中でも、犬達動物に最も多く発症し、放置しておくと命にも関わると言われている、『泌尿器系の疾患』について詳しく述べてみましょう。
『泌尿器』とは、腎臓から輸尿管、膀胱、尿道までの臓器の総称であり、その役目は、体に蓄積された老廃物を尿として排泄すると同時に、水分やミネラルを抽出して再利用する、という極めて重要な働きをしています。

『泌尿器系の疾患』の発生メカニズムとしては、下記のような要因が大きく関係しています。

冬は寒さと運動不足のため、水分を補給する回数も減りがちです。水分補給が充分でないと、必然的におしっこの量も少なくなり、泌尿器系の疾患にかかりやすくなるというわけです。
通常、健康な犬の尿は澄んだ黄色をしており、尿の量は、補給した水分量にほぼ比例していると言われています。特に老犬やオス犬は、『泌尿器系の疾患』に発症しやすい傾向にあり、普段から注意を払う必要があります。

更に、性別などによっても病状が異なることがあります。冬は空気が乾燥しており、ウイルスの活動も活発です。メス犬は、尿道が短いため膀胱にウイルスが侵入しやすく、「膀胱炎」を発症しがちです。一方、オスは尿道が長いため、「尿道結石」などによる排尿障害を引き起こしがちです。また、去勢していないオスは、年を取るにつれて「前立腺肥大」の症状が出やすい傾向にあるとも言われています。
排尿時に時折痛そうな仕草を見せる、尿が途切れ途切れだったり、尿の出が悪かったりする場合には、尿道結石の疑いがあり、かなりの痛みを伴う場合には、トイレの回数が極端に減る事もあります。また、尿の色が何時もと違う場合には、腎臓疾患や膀胱疾患の疑いもあり、早期の治療が必要となります。

大切な愛犬を、冬に発症しやすい病魔から守るポイントは、日頃から、愛犬の行動を注意深く観察する習慣をつけることです。そして排尿時の様子が、普段とは少しでも異なるようであれば、早めに獣医さんに診断してもらい、適正な処置を施してもらいましょう。
では『泌尿器系疾患』を予防するには、どのようにすれば良いのでしょうか?

一番重要なのは、日頃から水分摂取量に注意を払う事です。水を好んで飲まない場合には、フードに水を入れて与えるなど、食事をしながら水分補給をさせる等の工夫が必要です。

また、何時でもトイレに行ける環境をつくることが重要で、おしっこを我慢させないようにしましょう。 散歩時にしかトイレをしない習慣がついてしまっている犬については、家の中でも、落ち着いておしっこができるような環境を作るか、寒くてもマメに散歩につれて行くようにしましょう。
以上、簡単に纏めてみると次のようになるでしょう。

こんな犬は気をつけて
おしっこの回数は多いが、一回の量が少ない
おしっこをしようとするが、おしっこがでない
おしっこに血が混じっている
過去に泌尿器系の疾患にかかったことのある
7歳以上の老犬


予防法
水をたくさんあたえる
ドライフードに水を混ぜふやかす 
水分の多いウェットフードを与える
清潔にする

      
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