生命あるものと暮らす!ということについて、チャレンジ精神旺盛で多趣味な私達にとっても、多少なりとも束縛が伴うことは理解していたが、実際に犬を家族の一員として迎え入れてからの私達の生活は一変した。
私は小さい頃から犬好きの家庭に育ち、いつの日にか自分も犬と一緒に暮らしたいと願っていた。幸い主人も大の犬好きで、二人の "犬を飼いたい!" という気持ちは日毎に膨らんでいたものの、なかなか勇気が持てず、最後の一歩が踏み出せないでいた。そんな気持ちを抱き続けていたある誕生日、生後2ヶ月の小さなチワワが我が家の家族の一員として加わった。毛色がレッドのスムースコートチワワの女の子、その愛くるしい姿から「プリン」と命名した。
後日ペットショップから送られてきた血統書に目を通すと、先祖代々やたらとチャンピオンという文字が目に飛び込んでくる。
ショップの店員いわく 「元々ドッグショーにだすつもりでいたが、お尻に微かな黒毛が混じっていたので手放すことになったが、血統はすばらしい子犬ですよ」との事。「ドッグショー」とか「血統がすばらしい」などと言われても、余り気にも留めず日々が過ぎていったが、成長するにつれ 「プリン」 のお尻にあった黒い毛は、何時しか完全に消えていた。
「プリン」とのコミュニケーションや信頼関係、又、元来犬の持つ潜在的な気質に魅了されて、今や「プリン」は我が家には欠かせない存在。 自然体で接することが出来る家族以上の存在になっていた。そんなある日、ドッグショー向けの躾けを行っている機会に出会い、強烈な驚きと感動を覚えた。「どんな犬にもすばらしい能力がある、その能力を最大限に引き出したい!」との信念で、ドッグショーそしてモデル犬へとしてのチャレンジが、「プリン」との二人三脚で始まった。とは言うものの、ドッグショーやモデル犬として活躍することは、決して容易な事ではなく、案の定、「プリン」のドッグショーデビューは、目を覆いたくなるほどの散々なものであった。モデル犬としての依頼もなかなか来ず、ひたすら「プリン」との練習に明け暮れる毎日であった。強制ではなく理解するまで根気強く覚えさせたい!、との私の願いを理解してくれたのか、「プリン」も必死に頑張った。
そんな努力が実り、テレビ出演の依頼が入った。一日がかりの撮影であったが、放映されるのはほんの10数秒・・・・それでも嬉しくて嬉しくて、テレビの前でかじりつくように何度も我が子を見た。撮影時の 「プリン」の躾けの良さがスタッフに好印象を与えたようで、新たなテレビCMの依頼が入ってきた。今回は「合図で吠える」が課題。練習の成果もあり自信はあったものの、実際の現場では環境の違いや、更に高等演技の要請もあったことから、不安は募るばかりであった。CM撮影にあたり、私は「プリンなら出来る、出来るはず!」と心の中で何度も自問自答した。それに答えるかのように、「プリン」は本当に良く頑張り、撮影は無事完了した。こうして、誰もが一度は見て感動を覚えたであろう、あのCMの主役を飾ったのである。
Q.
A.


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Q.
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チワワを選ばれた理由は?
住環境から小型犬、それもチワワ限定と決めていました。それもCMで有名になった、白いロングコートが良いなぁーって目をつけていました。

ワンコを飼い始めてから、何か変化したことはありますか?
以前は趣味のスキーや、海外を含めた旅行を楽しんでおりましたが、今ではすっかり「プリン」中心の生活になっています。

モデル犬やショーデビューにあたり、必要かつ心掛けていることは?
体調管理を始め、毎日根気良く練習を続ける事ですね。

具体的には、どのように躾をされるのですか?
覚えるまでは妥協せず、出来なければ何度もやり方を変えるなどして、理解するまで教えます。又、出来たらご褒美をあげます。 幸い 「プリン」は食いしん坊な娘で、ご褒美欲しさに頑張ったり、飲み込みも早い方なので、教え甲斐があります。
Q.

A.


Q.
A.



Q.
A.
CMを拝見しましたが、いつでも吠えたり出来るんですよね!
本当に凄いですね。

ありがとうございます
練習の成果もあり、コマンドで自由自在に吠えることが出来ます。

今後目指しているものは何でしょうか?
ドッグショーも諦めている訳ではなく、初回は散々な目にあったのですが、先日見事にリベンジを果たしました。 触診審査をクリアーして運良く第一席を頂くことが出来ました。

今一番やりたいことは何ですか?
「プリン」と二人三脚・・・二人六脚?でいろいろな事にチャレンジして、お互いに成長していけたらなぁ・・・と思っています。小さな犬との出会いで、こんなにも私の人生が変わってしまうとは思ってもいませんでした。これからどんな生活が待っているのかワクワクしています。
「小さな命が私の人生を変えてくれました。 そう言っても過言ではありません」と語る浜田さん。今では、すっかり家族の一員となった「プリン」、そして新しく加わった弟の「ブラン」。
今回の取材で、躾とは人間の身勝手でただ単に生き物を服従させるのではなく、人間社会と犬が、共存共栄するために必要不可欠な事だと再認識させられた。互いの生き方を尊重し、決して無理強いするのではなく、あくまでも自然体で、犬が本来持っている能力を、最大限に引き出した浜田さんとその期待に応えた「プリン」には深い感銘を受けるばかりだ。

■写真提供 :・HELLO prin ! HELLO blanc ! / ・PETLINK  ■取材協力 :・HELLO prin ! HELLO blanc !