子供の出生率の低下とは裏腹に、ペット人口の増加はとどまる気配すら見られない。余りにも急激なペット社会の拡がりは、ペットとの生活に上手く対応できなかったり、 病気への過度な心配など、経験と知識不足が本来思い浮かべていたペットライフとは違って、逆に負担や支障をきたしているケースも多いという。

そんななか愛犬とのライフスタイルを、今一度見直したいと考えている飼い主も多く、 特に最近では、動物たちの健康管理に注目が集まっている。 
健康管理のなかでも、とりわけ重要性が高まっているのが「ホリスティックケア」。ホリスティックとは、英語で「全体的・バランス」などを意味する言葉で、自然の力を最大限に用いて心身のバランスと病気への免疫力を高めるとしている。
今回の記事作成に当たり、MICハーバルセラピストなど多数の資格を持ち、ドッグホリスティックセラピストとして活躍中の、藤田さんに話を聞くことが出来た。
大の犬好きの家庭で育ち、現在は2匹の愛犬と共に暮らす藤田さん。愛犬の食欲不振や先天性疾患などをきっかけに、独自に工夫を凝らした手作り食の考えにたどり着くと共に、心のケアにも関心が深まり、オーストラリアで得た資格の犬への適用についても研究、日本で始めての犬専門のワイルドフラワーセラピストを始めとした数多くの分野で活躍中だ。
病気予防という観点から大切な家族である愛犬達の生活をサポートする『ホリスティックケア』。  形にとらわれず、飼主と愛犬のライフスタイルに最も適した方法を探求し、「クオリティ オブ ライフ」を提案する藤田さん。
愛犬が健康で生き生きとした生活を楽しんでいる姿を見るのは、飼主にとっては何とも幸せなことでしょう。
その為には、食事はもとより愛犬の心と体のバランス、つまり愛犬の年齢や性格、犬種自体の特質や飼い主のライフスタイルなど、これら諸環境を充分に配慮したうえで、 愛犬の「クオリティ オブ ライフ」を高めることが大切という。
犬は本来の習性として、具合が悪くなると薬草を自分で見つけて食べ、体調を整えてきた。 現在では薬草を見つけ出すことはほぼ不可能で、食事にHerbを混ぜてあげることにより、愛犬が本来持っている免疫力や自然治癒力を高め、病気に対する予防効果が大きいことが知られている。
又、アロマやフラワーエッセンスを愛犬のケアやマッサージに取り入れることにより、 リラックス効果と心のバランスを整えるだけでなく、愛犬とのコミュニケーション向上と同時に、飼主も共に癒されることでしょう。
Q.

A.

近年、愛犬の健康管理法として注目されているホリスティックですが、その重要性について教えてください。
ホリスティックは治療行為ではなく、「未病」の段階で愛犬の健康管理や予防に役立てようとするものです。現代医学では症状の治療は行いますが、その根本原因の改善には余り熱心ではありません。最近ではストレスや環境が、性格と健康に大きく影響していることがわかってきています。ホリスティックは表面的な部分だけでなく、心や身体そして飼い主さんとのコミュニケーションという相乗効果により、病気に対する予防だけでなく、愛犬と飼い主双方のQOLを高めるのに最適と考えます。

Q.
A.
実際のカウンセリングはどのように行われるのでしょうか?
まずメールである程度の情報を教えて頂き、その後、直接クライアントさんのご自宅を訪問し、生活環境などを拝見させて頂いたうえで総合的な指導を致します。ワンちゃんにより指導回数は異なりますが、最終的にはクライアントさんご自身がワンちゃんのケアを、一人で出来るところまで指導して終了ということになります。 
ワンちゃんにとって一番の癒しは、信頼する飼い主さんからのケアでしょう。 私はあくまでナビゲーターです。
Q.

A.
いつでも無償の愛情と幸せを与えてくれる犬たちですが、藤田さんにとって「犬と人間」との理想の関係とは?
難しい質問ですね。 私は小さい頃から犬のいる暮らしをしていて、最初に「友達」として意識したのも犬だったので、あまり犬と人間という境界線を意識したことは無いです。なので同じ生き物であり、同じ大切な命だと考えています。実は家の犬達は地域のボランティアにも参加しています。これは犬と人間社会が「共存共栄」できるようにと願って参加した活動です。これからも犬と人間のより良い環境を作るためのお手伝いが出来ればと思っています。
絶滅危惧動物を始め動物保護支援活動にも力を入れ活躍中の藤田さん。生き物に対する並々ならぬ愛しさと愛情を注いでおられることが、ひしひしと伝わってくる。 人間も動物も同じ生き物、ストレスと環境が「クオリティ オブ ライフ」に大きく影響することに着目し、独自の研究を続けて「ホリスティック」をワンちゃんに適用した功績は大きい。 治療よりも「未病」「予防」が大事ということには、だれもが共感を覚えるのではないだろうか。

■取材協力 :藤田 智瑚 (D-labo 代表)