パリはいわずと知れたフランスの首都。 経済や政治の中心地でもある。ロンドンやニューヨーク、東京と並ぶ世界都市でもあるパリには、数多くの歴史的建造物や美術館があり、「花の都」「芸術の都」とも称され、いつの時代にも、この街を訪れる多くの人々を魅了し続けている。
とかくおすましで高飛車な印象を持たれがちなパリの人達だが、こと犬に限っては事情が異なるようだ。犬を見ると彼らの少し取り澄ました表情も、自然と笑顔に変わっていく。パリの人達にとって「犬は自然・街の一部」、街中のあちこちで気ままに過ごす犬たちに出会うことが出来る。ノーリードで散歩しようとも咎める人もなく、あくまでも自然体で犬が人間社会に溶け込み、共存共栄しているのだ。犬に対して寛大な街で知られているパリは、彼らにとって気ままに過ごせる数少ない都市と言えよう。
今回はそんなパリ15区に住む写真家、吉田パンダさんの愛犬トイ・プードルのパリでの生活に注目してみた。
2005年12月の開設以来、数多くの愛犬家に支持され、その人気の高さから、写真集「トイ・プードル あづきのパリ日記」が発売されたほどだ。
 
吉田さんの写真には、とにかく感銘を受ける。彼の作品からは、ありふれた日常の詳細がフィルターを透して読者に届く。 臨場感あふれたその瞬間の空気やフィーリングが、手に取るように伝わってくる不思議な感覚。

そんな等身大のパリを、カーリィヘアが自慢の吉田さんの愛犬、漆黒のトイプードル「あづき(♂)」の目線でちょっと覗いてみよう!


窓から沈む夕日の向かう故郷を憶う"あづき"
健康診断!? 体重を計る"あづき"
公園でたわむれる"あづき"
視線を投げかける"あづき"
恋の花咲く噴水前、子供と遊ぶ"あづき"
"お一人様ですか?" カフェで待つ"あづき"
お気にバッグでの"あづき"
走り回る弾丸犬"あづき"
パトロール中の"あづき"
子供の元へ駆け寄る"あづき"
引き続きパトロール中の"あづき"
「ありふれた日常の中にある小さな感傷への想いを大切にし、なんでもない一日を楽しむためのブログです。風に吹かれて散る一枚の木の葉にも、揺れる川面の波紋にも、つなぐ手の温もりにも、すべては写し出されると思っているので。」吉田さんはそう語る。

単なる巷にあふれるようなパリの情報紹介ブログでは無い。写真を透して等身大のパリ、そしてそこに生きる犬たちが、いかに自由で伸び伸びと生活しているかということに、改めて驚かされるばかりだ。


■写真提供・取材協力 : 吉田パンダ・写真家の犬 ーle chien de photographeー  2008.06